「クラウド」とは、インターネットのネットワークを利用して、それぞれのコンピューターで利用していたデータやソフトを共有するサービスです。
クラウドの利用者はソフトやデータを自分のコンピューターに保有するのではなく、ネットワーク上に設けられたクラウドサービス用の領域に保存されたソフトやデータを借りるようにして使うこととなります。
クラウドサービスの代表例、ウェブメール
クラウドサービスの中でも特に利用者が多く、身近なものは「Gmail」をはじめとしたウェブメールです。
通常のメールの場合、メールを送受信するためのソフトをパソコンにインストールし、そしてメールのやりとりを行うためのメールサーバをレンタルするなどして用意しています。
しかしウェブメールはメール用ソフトをインストールすることなくブラウザ上でメールの送受信を行い、またメールを扱うためのサーバを取得することもありません。
利用者はただユーザー登録をしてアカウントを作成するだけでメールのやりとりが可能となり、ソフトなどはクラウド側がネットワーク上に用意したものを借りて利用する形となるのです。
クラウドのメリット
クラウドはネットワーク上にある1つのソフトや1つのデータを複数人で利用できるため、会社などで多くの社員が利用するデータなどをクラウドに配置すると便利です。
複数人で管理する表などを会社のネットワーク上にアップしてクラウド化し、表を編集する社員は自分のコンピューター内の表ではなく、クラウド上の表を編集する形になります。
すると、編集は即座にクラウド上のファイルに反映されますし、他の社員がそのファイルにアクセスしても最新の編集状態が反映された表を閲覧することができるようになるのです。
このように「複数人で共有するもの」については可能な範囲でクラウド化を行うと、それぞれのパソコンにかかる負担を減らしながら、常に最新の編集状態を共有できるようになります。